みなさん、こんにちは。
ウィスコンシン州在住の、ゆうこです。
ここウィスコンシン州も北の方から少しずつ紅葉が始まり、秋が日に日に深まっています。そんな秋の気配を感じる中、先日アメリカに来てから初めてマンモグラフィ検査を受けました。
検査の結果『疑わしいところあり』とのことで、追加のマンモグラフィを撮影。
その結果、判定は『BI-RADS(バイラッズ) 4B』となり、次のステップ乳房の針生検(英:Core Needle Biopsy)で乳房内部の組織を採取して調べることになりました。
日本にいる時は、マンモグラフィ検査で引っかかったことがなく、特にしこりなど気になることもなかったので「今回も大丈夫だろう!」と思って受けたのですが、まさかこんなに検査が続くことになるとは…。
今回は、マンモグラフィ検査から針生検を受けることになった経緯、検査当日の流れ、そして検査後の様子などを記事にまとめました。
※この記事は針生検の結果ではなく、検査を受けるまでの流れや当日の様子を中心にご紹介します。
アメリカで初めてマンモグラフィ検査を受けた様子はこちらから↓

針生検を受けることになった経緯
定期健診で受けたマンモグラフィ検査の結果「画像で気になるところがあるので、その場所だけを再度撮影して下さい」と伝えられ、すぐに追加のマンモグラフィを撮影することに。
撮影が終わると、技師さんから「医師が画像を見て、すぐに診断するので、このまま待合室で10〜15分ほど待っていてください」とのこと。
ゆうこなんだ、すぐに帰れないのか。
でもまぁ「問題ありませんでした」って言われて帰れるでしょう!
と思っていたところ、診察室へ案内され、担当の医師から検査結果の説明を受けると…
「乳房内に石灰化(Calcifications)している部分があり、マンモグラフィの結果だけでは問題ないとは言い切れない。もう少し詳しく調べる必要がある」との説明でした。
こうして、組織を取って調べる針生検(英:Core Needle Biopsy)を受けることになったのです。
乳がんの確率の目安がわかる『BI-RADS(バイラッズ)』とは?
追加のマンモグラフィの結果説明で、医師から『BI-RADS(バイラッズ)』という判定について教えてもらいました。
私は今回初めて知った言葉でしたが、アメリカではマンモグラフィの結果報告によく使われているもののようです。
BI-RADSの基本
BI-RADSは「Breast Imaging Reporting and Data System」の略で、アメリカ放射線学会(ACR)が定めた乳房画像診断の評価分類です。マンモグラフィだけでなく、超音波(エコー)やMRIの結果にも使われています。
判定は0〜6の7段階で、数字が大きくなるほど悪性の疑いが高くなります。
| カテゴリー | 判定 | 悪性(がん)の可能性 | 推奨される対応 |
|---|---|---|---|
| BI-RADS 0 | 判定保留(不十分) | 評価不可 | 追加の画像撮影や過去の画像との比較が必要 |
| BI-RADS 1 | 異常なし(陰性) | 0% | 通常の定期検診を継続 |
| BI-RADS 2 | 良性判定(治療の必要がない嚢胞や良性石灰化) | 0% | 追加検査や治療は不要。通常の定期検診を継続 |
| BI-RADS 3 | おそらく良性 | 2%以下 | 短期経過観察(約6ヶ月後など) |
| ※BI-RADS 4 | 悪性の疑い | 2%超〜95%未満 | 精密検査(生検・組織診を推奨) |
| 4A | 悪性の疑い:低い | 2%超〜10%以下 | 生検などによる組織診断 |
| BI-RADS 4B | 悪性の疑い:中程度 | 10%超〜50%以下 | 生検などによる組織診断 |
| BI-RADS 4C | 悪性の疑い:高い | 50%超〜95%未満 | 生検などによる組織診断 |
| BI-RADS 5 | 悪性を強く疑う | 95%以上 | 生検などによる組織診断 |
| BI-RADS 6 | 生検で悪性と診断済み | ー | 適切な治療計画の立案・実施 |
※BI-RADS 4は「疑わしい判定」にあたり、悪性の疑いの程度によって4A・4B・4Cの3段階に分けられています。
表の「悪性の可能性」は、マンモグラフィなどの画像の見え方から判断した目安です。実際に良性か悪性かは、針生検などで組織を調べて初めてわかります。
私の判定は「BI-RADS 4B」
私の判定は「BI-RADS 4B」でした。石灰化部分の形や分布をさらに詳しく調べる必要があると判断され、針生検へ進むことになりました。
乳房の針生検はどんな検査?石灰化ってなに?

検査を受ける前に、針生検と石灰化について調べたことをまとめています。
乳房の針生検(Core Needle Biopsy)とは?
「針生検(Core Needle Biopsy)」と言われても、実際にどのように検査をするのか…医師からの説明をちゃんと聞くまで、とてもドキドキしていたのを覚えています。
説明はわかりやすかったのですが、やはり日本語でちゃんと知りたい!そう思い『針生検』について調べてみることに。
いくつか読んだ中でも『一般社団法人日本乳癌学会』のホームページの説明が分かりやすかったです。
私が受けたのは、針生検の一種で、吸引しながら組織を採る『マンモトーム生検』です。
針生検は症状の原因を調べるための組織診(生検)の一種です。 針生検では、細胞診よりも太い針を病変部に刺し、その中に組織の一部を入れて、からだの外に取り出します。
マンモグラフィや超音波検査で、採取部位を確認しながら検査が行われます。
乳房にある「石灰化」とは?
周りで「マンモグラフィを受けたら、石灰化してると言われた」という話を聞いたことはあったのですが、それがどういうことなのかは知りませんでした。
乳房の石灰化については「あまくさ乳腺クリニック」のコラムがわかりやすかったのでお借りしています。
石灰化とは、乳腺の中にカルシウムが沈着して白く写る所見のことです。
血液中のカルシウムが増えているわけではなく、体質や加齢、乳腺の変化などでも起こります。多くの場合、自覚症状はありません。しこりや痛みを感じないことがほとんどです。
引用:あまくさ乳腺クリニック「乳がん検診で『石灰化』を指摘された方へ」
針生検について医師から説明されたこと

針生検の予約を入れる前に医師から20分ほど説明を受けました。その内容を大きく4つに分けると…
- 病院に着いてからすべて終わるまで、約2時間かかる
- 検査は椅子に座った状態でマンモグラフィを撮りながら局所麻酔を使って行う
- 組織を採取する時間は約10分
- 機械の音がするので、ビックリすることがある
- 採取した場所に小さなクリップを入れて、検査した場所の印として乳房内に残す
- このクリップは体内に残しても安全で、空港のセキュリティ検査にも反応しない
- 痛みがあれば麻酔を追加してもらえる
- 不安が強い場合は、事前に落ち着くための薬を使うこともできる
- 検査後、皮膚に残る傷は2〜3mmほど
- 24時間以内は行動に制限がかかる
- 検査後は控え室で少し休んでから帰宅できる
- 1人で往復運転しても問題ない
- 出血や腫れが起こることはあるが、後遺症が残るケースは非常にまれ
- 検査日は乳房周辺にクリームや制汗剤を塗らないこと
- 患部をアイスパックで冷やすので、挟んでおけるような肌着(おすすめはスポーツブラ)で来ること
- 検査中の気分不良やふらつきを防ぐため食事はしっかり食べておくこと
- 検査後24時間は1ガロン以上(約3.8リットル、牛乳の大きいボトル1本分)の重たいものは持たないこと
- 検査後24時間以内はシャワーや激しい運動は控えること
これらの説明を聞いたあとに、検査の予約をしました。
検査当日の流れと実際の様子

当日は予約時間より前に余裕をもって到着。受付を済ませて、呼ばれるのを待ちます。
通訳サービスは、受付や担当の看護師さんに伝えればお願いできるので、今回もつけてもらいました。
時間になると診察室へ案内され、この日の担当の医師から検査内容の確認と、出血や感染症などのリスクについての説明を、通訳サービスを通して受けました。
説明に納得したうえで、同意書にサインします。
その後、検査のあとにも休むことになる控え室へ移動し、診察着に着替えます。8畳ほどの広い控え室には医療設備のほかに、リクライニングチェア、小さめのソファ、テーブルなどがあり、リラックスできる空間になっていました。
着替えが終わると、荷物はこの部屋に置いたまま隣の検査室へ移動します。

このような感じで行われました。
検査室では、検査技師さんがスタンバイしています。
看護師さんの誘導で可動式の椅子に座り、そのままの状態でマンモグラフィの機械の方へ椅子ごと移動し、機械と体の位置を調整してから、撮影が始まります。
私は左側を採取したので左腕は機械の上に乗せた状態で、椅子と背中の間にはクッションを挟んでくれたので、そこまでつらい体勢ではなかったです。
何度か撮影し、患部の位置が確認できると局所麻酔がはじまります。
麻酔の注射は、チクッとしたあとに少し熱くなるような感じと、圧迫感がありました。しばらくしても乳房の中が痛かったので…
ゆうこまだ、胸の中の方が痛いです…
と伝え、麻酔を追加してもらいました。
説明のときに「痛みがあれば麻酔を足せる」と聞いていたので、我慢せずに伝えられてよかったです。
麻酔が効いたら、いよいよ組織の採取です。
「少し大きな音がしますよ」と言われた後に、何をしているのかは見えませんでしたが「パン!」という音が…その音に少しびっくり。
その後「ウイーン」「カチャ」と、おそらく採取する機械が動いている音が何回か聞こえてきます。
採取そのものは、時間にすると2〜3分くらいだったと思います。採取が終わると、取った場所に目印の小さなクリップを入れて、検査は終了です。
検査は、全員女性で検査技師さん、看護師さん、助手さん、担当医師の計4名が付き添ってくれました。

小さなクリップのサンプルですが、ほんとに小さくてはじめは見えませんでした。
よーく見ると長さ2〜3mmゴマ粒ほどのクリップが4つ入っています。このうちのどれを使ったのかはわかりませんがマークとして乳房内に残されます。手術を受ける場合や次回のマンモグラフィ検査の際の目印になるようです。
検査後は着替えた控え室に戻り、アイスパックで胸を冷やし少し休憩です。
5分ほどで看護師さんが来て、傷跡の手当てをしながら今後の注意事項を再確認。
「もし、このあと熱が出たり、タオルで押さえても止まらないほどの出血があったりしたら連絡してね」という話も聞いて帰宅しました。
病院に着いてから出るまでは、1時間15分ほど。2時間くらいかかると聞いていたので早く終わって良かったです。
検査後の様子と経過

帰宅途中に、だんだんと麻酔が切れてきて少しズキズキした痛みはありましたが、痛み止めを飲まずに過ごせる程度でした。
看護師さんからの指示の通り、2時間おきに15分ほどアイスパックで冷やし、なるべく安静に。
夜はタオルに巻いたアイスパックをベッドの近くに置いておき、いつでも傷口を冷やせるようにして寝ました。
3日程経つと、傷口の周りに黄色っぽいあざが出ましたが、あざも痛みも2週間ほどで消えましたが、しこりのようなものは2週間たった今もまだ少し残っています。
病院から経過確認の電話があり、今の状態を話すと「あざがひくにはもう少し時間がかかるけれど、そのほかは問題なく、順調に回復しているね」と言われ、ほっとしました。
まとめ
今回は、アメリカで初めて乳房の針生検を受けた体験をご紹介しました。
「組織を採って検査する」と聞くとどうしても身構えてしまいますが、検査そのものはあっという間。
不安もありましたが麻酔の追加もお願いでき、検査後の痛みも意外と少なかったので良かったです。
アメリカで同じように乳房の生検を控えている方の不安が、少しでも軽くなればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

