【馬との関係づくり】乗り始める前に愛馬を知ろう|愛馬に近づく3つの手順と注意すること

馬との生活

皆さん、こんにちは。
ウィスコンシン州在住のゆうこです。

先日、輸送を無事に終え、いつでも会える距離に愛馬ロナが来ました。

早くロナに乗ってみたい気持ちがいっぱいです。
きっとトレーナーさんが手伝ってくれたら、すぐに乗り始めることができます。

ですが、トレーナーさんに手伝ってもらって乗ってしまうと、ロナが「トレーナーさんの言うことは聞くけれど、私の言うことは聞かない」 そんな関係になってしまうかもしれません。

今は乗りたい気持ちをグッと抑え、乗り始める前にまずは地上で「ロナと私の関係」を作っていきます。初めは、ロナが私に慣れること、私がロナを知ることが大切です。

第一歩として、ロナのパーソナルスペースに私が近づいた時にどんな反応をするか、どのくらい人に慣れているか、何に対して警戒するのかを確かめます。
そして、私が近づいてもロナが離れて行かなくなったら、ロナに触れてみます。

ロナに近づくには時間がかかることかもしれませんが、ここできちんと時間をかけておけば、次のステップが取り組みやすくなります。

今回は、ロナと良い関係を築くための第一歩「どのようにしてロナに近づいたのか、3つの手順と注意すること、その時のロナの様子」をお話しします。

※これは、私がトレーナーさんと相談し、教わりながら行ったことです。
馬の性格、トレーナー、オーナーによって方法は色々ありますので、ひとつの体験談として読んでいただけたら嬉しいです。

□久しぶりの再会、と言ってもほぼ初対面

2020年に乗らせてもらった時

私が初めてロナに乗ったのは2020年のことです。前オーナーが飼っている馬のうちの1頭がロナでした。
この時、ロナのそばには前オーナーが常にいたので、ロナはとても落ち着いていましたし、私を警戒する様子もありませんでした。
乗った時の記憶が曖昧あいまいですが、おそらく私はロナをコントロールできていなかったと思います。
ロナに乗ったのはその時だけなので、私はロナのことを良く知りませんし、きっとロナも私のことを覚えてはいません。

再会したと言っても、ほぼ初対面です。
そんな私たちなので、ここからロナが私に慣れていくこと、私がロナを知っていくことが大切です。

□愛馬の私に対するパーソナルスペースは?

だれにでも「パーソナルスペース(近づかれると不快に感じる、自分だけの目に見えない心理的な距離や領域)」がありますよね。ロナもパーソナルスペースがありますが、その距離感(許容範囲)はロナにしかわかりません。
私がロナのパーソナルスペースに近づいた時のロナの反応や、どのくらいのまで近寄れるかを確かめます。
大切なことは「初めから無理に近づかない、追わない、ロナの心の準備ができるまで待つこと」だと思います。

□愛馬に近づくための3つの手順

①愛馬の様子を見ながら放牧地(柵)の中に入る

まずはロナが放牧されている柵の中に入ります。
ロナは一頭で放牧されているので、他の馬を気にせずロナの様子だけを見ることができます。
ロナが緊張している場合は無理に入らず、その場で少し様子を見ます。
落ち着いているように見えたら、こちらも柵の中に入ります。

×ロナ(馬)が緊張している場合
・頭を高く上げてこちらをじっと見ている
・耳がピンと立って、正面を向いている
・耳を左右にくるくると動かして、周りを気にしている

〇ロナ(馬)が落ち着いている場合
・口をもぐもぐしている
・首を下げ地面の草を探しているか食べている
・耳が横を向いている
・後ろ脚の1本をつま先立ちのようにして、休ませている

■注意すること

柵の中に入る時に大きな音をたてない
音に敏感なロナを驚かせないように、柵を開け閉めする音に気をつけます。

声をかける
こちらの存在を知らせるように、声をかけます。
甲高い声かんだかいこえや、大声を出すと驚いてしまうので、低めの声でゆっくりと。
「ロナー、おはよう、柵の中に入るよー」など、かける言葉はなんでも大丈夫。
大切なのは、ロナに私の存在を気づいてもらうことです。

顔や目を見すぎない
ロナの顔や目をじーっと見続けると、威嚇いかくされていると感じてしまうこともあるようです。
時々、周りを見渡すようにして目線もそらします。

②少しずつ愛馬に近づく

ロナの表情や動きを見ながら、少しずつ近づきます。
この時に、私に対するロナのパーソナルスペースが確認できます。
近づいた時にロナが離れて行っても、それはロナが私を受け入れる準備ができていないということです。無理に追わずに様子を見ます。
私は放牧されている場所の簡単な掃除や、ロナが食べそうな草をむしって集めてみたり、なにか別のことをしていました。
ロナが落ちついた様子になったら、また近づいてみます。

同じ空間にいて、時間を共有することでもロナは私に慣れていきます。
ここはゆっくりと時間をかけていくことが大切です。

■注意すること

ロナの目が見える位置から近づく、背後からは近づかない
ロナ(馬)は真後ろが見えないので驚かせてしまう可能性があります。
「私の位置からロナの目が見えるイコールロナからも私が見えている」ということなので、必ずお互いが見える位置から近づきます。理想とされているのは正面よりも少し側面側(斜め前方)から近づくことだそうです。

手に何も持たない
ロナは、人の手の動きや、人が持っているものを怖がることもあるので、手には何も持たずに、両手は背中に回した状態で近づきます。

目線はロナの脚元あしもとに少しそらす
私達、人間も知らない人に、じーっと見られ続けるのは良い気持ちがしませんよね。
ロナ(馬)も同じです。じーっと見られていると、それがプレッシャーになり不安を感じて逃げてしまいます。
近づくときは、目線はロナの脚元あしもとに少しそらしておきます。

無理にロナに近づかない、追いかけない
もし、私から離れていってしまう場合は、しつこく追いかけません。
ロナが落ち着くまで、その場で様子を見ます。

③愛馬のそばに寄れたら軽く首元を撫でて、離れる

ロナのパーソナルスペースに私が近づき、ロナが離れていかなかったら、ゆっくりと手の甲を鼻先から口元に出し、においを嗅がせてから、軽く首元をでます。ただし、顔をさわることはまだ避けます。
撫でることができるのは、大きな一歩ですが、ロナのパーソナルスペースに入っている状態なので、まだロナが緊張している可能性もあります。
軽くでたら、いったん5mほど離れて、ロナの緊張をやわらげます。

「私から離れたかったら、自由に行かせてあげる。近寄れたら、軽く撫でる」このやりとりを何度も繰り返します。

■注意すること(ロナと距離が近いのでより注意します)

ロナが落ち着いているように見えても、何かの音に驚いて急に歩いたり、頭を動かしたりします。体が大きくちからも強いので、こちらに少し当たっただけでも、ケガをしてしまうことがあります。
ロナとの距離が近い時は、自分自身がケガをしないように注意しなければいけません。

ロナのお尻周辺には立たない
馬によっては、驚いて後ろ足で蹴ってしまうことがあるので、お尻周辺には立たないようにして、前脚まえあしの近くに立ちます。
その時、自分の足とロナの前脚まえあしの間には30㎝ほどスペースを取っておき、常に前脚まえあしの動きにも注意します。
実は、私は何度か馬の前脚に踏まれたことがあります。骨折はしませんでしたが、非常に痛いですし大ケガになりかねないので、いつも気をつけています。

ロナの顔は触らない
馬は噛むこともあります。ロナが慣れるまで顔は触らないようにします。

□はじめて3つの手順を実施した時の愛馬の様子

私が柵の外にいた時には、そこまでロナに警戒されなかったのですが、いざ柵の中に入ると、サーっと離れて行ってしまいました。
頭を高く持ち上げ、耳もしっかりと立てた状態で、こちらをジッと見て少し警戒していました。

ですが、時間をかけて少しずつ近づくと、だんだん離れて行かなくなり、撫でることも問題なくできるようになりました。
さらに数日続けた、ある日、私がロナを撫でた後に離れると、ロナが追ってついてくるようになりました。

離れる時にはロナを見ずに、背中を向けて歩いていたので、トレーナーさんが「ゆうこ!やったよ!見てごらん!」と教えてくれました。私は驚いて「やったー!」と叫びたかったんですが、ロナを驚かせたくなかったので、静かに「よっしゃー!(ガッツポーズ)」だけしました。
この時、ロナが心を許してくれた気がして、すごく感動しました。

□まとめ

今回は、ロナと良い関係を築くための第一歩「どのようにしてロナに近づいたのか、3つの手順と注意すること、その時のロナの様子」をお話ししました。

すぐにロナの背中に乗るのではなく、まずは地上でコミュニケーションを取る。
少し遠回りのように感じるかもしれませんが、この小さなことの繰り返しと積み重ねが、ロナとの信頼関係を築く上で大切だと感じました。

私がロナに近づけるようになるまでは数日かかりましたが、最後には追ってついて来てくれたことが、私もトレーナーさんもガッツポーズをしてしまうほど嬉しいことでした。

まだ、第一歩を踏み出したばかりです。
これからロナのペースに合わせて次のステップに進んでいきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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