みなさん、こんにちは。
ウィスコンシン州在住の、ゆうこです。
私たち家族が「ロビンの木」と呼んでいる、我が家の庭の木があります。毎年ロビンがやってきて巣を作り、ヒナを育てている、思い入れのある木です。途中で巣が壊れて落ちてしまったり、途中でヒナの数が減ってしまったり、毎年色々なことが起こります。
ところで、みなさんの家の木やポーチに鳥が巣を作ったあと、巣が壊れそうになったら、みなさんならどうしますか?
もしかしたら、ヒナを保護してあげよう、巣を移動してあげよう!と思うかもしれません。ですが、ちょっと待ってください。
アメリカには、身近な野鳥の巣や卵を許可なく移動・破棄することを禁止する厳しい法律があります。
知らずに、良かれと思って取った行動が、思わぬトラブルになる場合もあるそうです。
今回は、庭の木に鳥が巣を作った時に、私たちがやってはいけないことを3つまとめました。
なお、今回ご紹介するのは連邦法(アメリカ全土に共通するルール)の内容で、州や自治体によって、さらに細かいルールが上乗せされている場合もあります。実際に対応に迷う場面があれば、お住まいの地域の規定もあわせて確認してみてくださいね。
■実は法律で守られている「鳥の巣」
アメリカには「Migratory Bird Treaty Act(渡り鳥条約法、通称MBTA)」という、1918年に定められた法があります。これは、卵やヒナがいる巣を、許可なく取り除いたり壊したりすることを禁止する法律です。
対象になる鳥は、ロビンRobin(コマツグミ)やチカディーChickadee(アメリカコガラ)など、身近な野鳥も含めて1000種類以上にのぼります。
罰則も決して軽くなく、なんと最大で禁固6ヶ月、罰金15,000ドルになることもあるそうです。
実際に、ホテルが屋上の鳥の巣を撤去して罰金を科された例もあります。
■やってはいけないこと3つ
- 卵やヒナが入っている巣を、移動させたり壊したりすること
- 巣・卵・羽根などを所持すること(記念に持ち帰るのもNG)
- 卵を自分で孵化・ヒナを飼育しようとすること
「巣が庭木の邪魔な場所にある」「掃除がしたい」といった理由でも、卵やヒナがいる間は巣に手を出してはいけません。
□やっても問題ないこと
- 卵やヒナがいない状態の巣を撤去すること
- 連邦法の対象外である外来種(ハウススパローHouse Sparrow、ヨーロッパムクドリStarling、ドバトPigeonなど)の巣の撤去すること(卵やヒナの有無に関係ない)
- 遠くから観察する、写真を撮ること
わが家の場合も、ロビンの子育てが終わって巣が空っぽになってから、木の手入れをするようにしています。
■卵やヒナがいる巣が壊れそうになったら?
強い風や雨で、巣が傾いたり、枝から落ちかけたりすることもあります。わが家の「ロビンの木」でも、過去に巣が壊れて落ちてしまったことがありました。その時は、まだ卵が産まれたかな、まだかな…くらいの時期だったと思います。
そんな時、慌てて巣を家の中に移動したりしたくなりますが、ここでも基本は、最小限の手助けにとどめておくことが大切です。
完全に、巣が壊れてしまって卵やヒナを戻す場所がない場合や、ヒナが怪我をしている場合は、無理に自分で対応せず、地域の wildlife rehabilitator(野生動物リハビリ団体)に相談するのが安心です。
- 卵やヒナが無事であれば、できるだけ元あった場所に近いところに巣を戻す(完全に同じ場所でなくてもOK)
- 巣がぐらついて固定できない場合は、いちごパックのような水はけの良い容器に巣材ごと入れて、紐などで枝にしっかり結びつけると安定します 。
人の手が卵やヒナに触れても育児放棄にはつながりません。巣の一部が壊れた程度であれば、親鳥が巣を修復することもよく見ます。
■もしヒナが巣から落ちていたら?
鳥たちの子育てシーズン中、庭にヒナが落ちてしまうということがあります。
これも、慌てて保護する前に、まず確認したいポイントがあります。
□ヒナの羽根がほとんど生えていない
まだ自分の力で歩いたり跳ねたりできない時期です。近くに巣があれば、そっと戻してあげて大丈夫(触っても親鳥が離れることはありません)
□羽根がしっかり生えていて、ぴょんぴょん跳ねている
自力で歩く、跳ねる、短い距離なら飛べることができている状態で、もう巣立ち始めている時です。これは正常な成長過程なので、そのまま見守るのが一番です。親鳥が近くで見守りながらエサを運んでいることが多いので、無理に保護せず、そっとしておきましょう。
巣が見つからない、巣に届かない、明らかに怪我をしている場合は、無理に自分で世話をしようとせず、お住まいの地域の wildlife rehabilitator(野生動物リハビリ団体)に連絡するのが安心です。
■今回のまとめ
今回は、庭の木に鳥が巣を作った時に「やってはいけないこと」「やってもいいこと」についてまとめました。
毎年、ロビンの子育てを見守ってほっこりしていただけだったのですが、以外にもアメリカの法律が関わっていたとは知りませんでした。
良かれと思ってやったことが、実は法律違反になってしまう…そんなこともあるんだな、というのが今回の発見でした。
みなさんが、いつか同じ場面に出会った時、思い出してもらえたら嬉しいです。
2026年ロビンの子育ての様子は、こちらの記事に書いています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


