皆さん、こんにちは。
アメリカはウィスコンシン州で2人の子供を育てている、ゆうこです。
真冬の朝はまだ薄暗いなか息子を学校へ送迎していましたが、ウィスコンシン州も少しずつ日が昇るのが早くなり、まだ寒さは残っているけれど、どこか春を感じながら息子を送迎しています。
朝、車に子供2人乗せて息子の学校へ向かいます。下の娘はどこにも通っていないので一緒に車に乗って、息子を見送るだけです。
雨の日も雪の日も学校の前の道路に車を停め、校舎の入り口の近くまで3人で歩き、息子と「バイバイ」息子が校舎へ入っていくのを見届けます。
学年でも誕生日が一番遅く、見た目も小柄な息子は、リュックを落としそうになりながらも、後ろを振り返らず楽しそうに小走りで校舎へ向かって行きます。
そんな楽しそうに小走りをしている息子の後ろ姿を見ていると、自然と笑みがこぼれ涙腺が緩んでしまうことがあります。
「バイバイできた、楽しそうに行ってくれた。良かった…」
毎日楽しく過ごしていたプリスクール3K
息子は、昨年までプリスクール(3K、4K)へ通っていました。3Kの時は午前中のみ、週3日。4Kの時は月〜木曜日の午前中だけでした。
プリスクールの規則として、トイレトレーニングが完了している必要があったのですが、息子は間に合わず、通い始めは1ヶ月遅れた10月からでした。
少し遅れたはじまった3Kでしたが、息子はあまり人見知りがない子なので、新しい友達や先生とはすぐに仲良くなれていました。はじめの数日は、私から離れず泣いたりもしていましたが、私が帰宅した後は、友達と楽しそうに遊んでいる息子の写真が先生から送られてきていたので、こうやって少しずつ新しい環境に慣れていくんだなぁと、息子の成長を感じていました。
私にとっては、母国ではないアメリカでプリスクールに初めて子供を通わせるという大きな出来事の年でした。
英語でしか書かれていない書類やメールを翻訳アプリを使いながら何度も読み直し、先生たちとの英語でのやり取り、プリスクールのボランティア、毎日の送迎、慣れない新生活に目がまわりそうでした。
当時はまだ、下の娘は生後6ヶ月、同時期に友人の生後2か月の赤ちゃんを預かるシッターも始めていました。
初めてなことばかりで大変でしたが、息子が頑張って通っている姿を見て、自分も頑張らなきゃ!と思った年でした。
息子の様子が全く違ったプリスクール4K
翌年は同じプリスクールで4Kがはじまりました。3Kと同じところなので、息子も慣れているし、楽しく通ってくれるだろう!と思っていましたが、この年は3Kの時の息子と全く様子が違いました。
初日から嫌がり、ぐずる日が続き、朝の出発から私が帰宅するまで、かなり時間がかかるようになっていきました。
朝、プリスクールへ行くために準備を始めようとすると、息子は「ヤダー!」と泣き始めます。泣いている息子を着替えさせ、靴を履かせ、車に乗せます。それだけでも、精神的にかなり滅入ってしまいます。
プリスクールの施設へ着く頃には一旦落ち着くのですが、施設に一緒に入り教室まで行っても、私の足にしがみついて離れません。私が帰ろうとすると泣きながら付いて来てしまうので教室からなかなか出られませんでした。
最後に見かねた先生が、私から息子を引き離してくれますが「ママー!」という息子の泣き叫ぶ声を聞きながら、施設を後にします。
私たちが施設に早めに着いても、私が帰る時にはどこのお家の親の姿もなく、駐車場にも私の車しか残っていません。
私は、こんなに息子にかわいそうな思いをさせてまで通わせることに意味があるのかな…もう一年遅らせるべきだったかな…と考えながら帰宅します。
臨時の面談
朝、送って帰宅しても息子のことが気になります。私が帰った後はクラスの活動には参加したかな、友達とけんかしていないかな…
たった数時間しかプリスクールへ行かないのに、息子が帰宅するまでの時間はすごく長く感じていました。
先生からは、ほぼ毎日連絡メールが入るのですが「今日はクラスの活動に参加しませんでした、機嫌が悪かったです、物を投げました、トイレに失敗しました」そんな内容ばかりです。そして翌日の朝、先生にメールの詳細を聞きます。
先生は「あんまり気にしないで、この年齢には良くあることだから」と言ってくれていましたが、初めての4K、新しい先生、慣れない英語、ぐずる息子、私は朝の送迎が日に日に憂鬱になっていきました。
そんなある日、先生からいつもの連絡で「今日の息子さんの様子は…かなり悪かったです。自宅ではどう対応していますか?」といつもより深刻なメールが来ました。これには普段あまりプリスクールに関わっていなかった夫も驚き、すぐに先生に連絡を入れ、臨時に面談することが決まりました。
面談は私と夫、担任、副担任の先生、地域のスクールコーディネーターで行われました。息子がどうしてそこまで泣いてしまうのか?どうしたら改善出来るのか?普段の家での様子、プリスクールでの様子をじっくりと話し合うことができました。
みんなで話し合いをした結果、息子がクラスの活動にあまり参加しないのは、言語の遅れ、左利きで作業がうまくできず楽しめていない。
朝からぐずってしまう理由は、自分の持って行きたいもの(主に車のおもちゃ)が持っていけないこと、が原因ではないか?と結論が出ました。
当時、息子はどこへ行くにも自分の好きな車のおもちゃを持って行っていました。
好きだから、大事だから持って行く、ということだけではなく、初めて会う大人にも「これ見て!」と自分の車を見せて会話のきっかけを自分で作って楽しんでいるようでした。
それを私が「プリスクールには自分の車は持っていけないよ、そういうルールだからね」と、自宅に置いて行かせていたことも、息子をぐずらせていた原因でした。
面談後の息子の急変化
面談後、息子には特別ルールとして「名前が書いてあれば、持って行きたいものを少しだけ持って来ても良い」ということになり、息子が変わるかどうか様子を見てもらえることになりました。
翌日の朝、息子に「車に名前を書いて袋に入れておけば、持ってきても良いんだって」と話すと、「車持って行って良いの?やったー!じゃあコレとコレと…」と自分で決めた車をジップロックに入れ、大事に手に持って、なんと、自分から車に乗りました。
プリスクールに着いてからも、泣くことなく教室へ向かい、持ってきた車をスッと先生に見せます。
先生は息子の車を「あ、かっこいいね~!じゃあ自分のお手紙ボックスかバッグに入れておこうか」とやさしく対応してくれます。
息子は先生に自分の車を見せられたことで満足したのか、お手紙ボックスに車をしまい、教室での活動を始めようとしていました。
この日は、息子にバレない様に、タイミングを見て教室を離れて帰宅しましたが、その後も泣かず問題なく過ごしたようです。
前日までの息子の姿とまったく違ったので、こんなことでこんなに変わる?!とビックリしてしまいました。
と同時に、もっと早くに先生にひとこと相談すれば良かった…と反省もしました。
息子はその日を境に、徐々に教室へ自分から入り、活動にも少しずつ参加するようになって、自分で作った物を持ち帰って見せてくれるようになりました。先生からも、以前のような気持ちが沈んでしまうような連絡はなくなりました。
持って行く車の数も次第に減っていき、夏休み前には車を持って行かなくても、それにすら気が付かないほど、車を持って行くことに執着しなくなっていました。
まだ他にも課題はありましたが、朝息子がぐずらないこと、なによりも息子が自分から教室へ入っていけるようになってくれたので、本当に面談をしてもらって良かったなと思いました。
大変だったからこそ得るものも大きかった
プリスクールの4Kは息子にとっても私にとっても本当に大変でした、何回息子と一緒に泣いてしまったかわかりません。ですが、大変だったからこそ得たものもありました。
先日、下の娘の3Kの体験入学へ息子を連れてプリスクールへ行き、お世話になった先生方に久しぶりに会うことができました。先生方は久しぶりに息子を見つけると喜んですぐに寄ってきてくれました。
息子さんキンダーはどう?またサマーキャンプは来る?同級生が会いたいって言ってるよー!と声をかけてくれたことが嬉しかったです。もしかしたら営業もあるかもしれません、でも、ちょっと久しぶりでもお互いのことを気軽に話せる先生方がいてくれるだけで、9月から娘も安心して通わせることができる、息子の時に頑張って先生と交流していて良かったなと思いました。
それから、面談の時に同席してくれた地域コーディネーターの方はサラさんという方で、息子がプリスクールに通う前にスピーチセラピーを受けていた時からお世話になった方でした。
サラさんは、息子がキンダーへ通う時にしっかりとキンダーの先生方に申し送りをしてくれて、今でもキンダーへ様子を見に行ってくれています。そして、地域主催のプレイグループで会う際には息子のキンダーでの様子を教えてくれます。
もし、息子が何事もなくプリスクールへ通っていたら、それはそれで良かったのかもしれません。けれど、今のような関係が先生方と作れていたかどうかはわかりません。
息子のためにいろいろと考え、助けて下さった先生方がいたから、息子が頑張って通うことができ、頑張っている息子の姿を、私は見ることができたんだと思います。息子の成長に手を貸して下さった先生方に、本当に感謝しています。
キンダーガーテン、そして現在。
キンダーへ通うようになり、はじめの数日はやはり泣きました。ですが、その数日だけでした。
先生との面談では「言語の遅れは感じられませんし、クラスの活動にも参加しています。全く心配いりませんよ」と言ってもらえるほどになっていました。
現在も、キンダーへの送り迎えは「絶対ママ!」と言い続けている息子。
プリスクールの時は何度か夫にお願いして送迎をしてもらったこともありましたが、息子の希望を優先して、夫が自宅にいても、私が寝込んでさえいなければ送迎します。
夫は夜間に仕事をしているので、起きてくる昼前までは、私が子供たちを見ています。
朝起きて手を貸してほしい!と思うこともありますが、子供が生まれてからはずっとこの生活スタイルで過ごしてきているので、少しずつ自分でなんとかしよう、やるしかない!と、ここまでやってきました。
朝、笑顔でバイバイして校舎へ走っていく姿、迎えに行った時に「ママー!」と笑顔で駆け寄ってくる息子の姿を見ると、大変さも疲れも飛んでしまいます。そんな息子の姿を見られるのも送迎してる私の特権だと思います。
プリスクールの2年間は本当に大変だったけど乗り越えられた、頑張った。そして「今日も息子が笑顔だ、それが一番だ!」と心から思います。


