跛行検査ってどんな検査?ー愛馬ロナの不調の原因は○○にあったー

馬との生活

みなさん、こんにちは。
ウィスコンシン州で馬と暮らしている、ゆうこです。

寒かったウィスコンシン州もすっかり気温が上がり、昼間は30℃近くになる日も出てきました。いよいよ本格的な乗馬シーズン到来です!

と、ワクワクしていたのも束の間。ここ最近、愛馬ロナの機嫌があまりよくありません。
レッスン中もうまく走ってくれず、私の乗り方が悪いのかな…と落ち込んでいました。

友人やトレーナーさんのアドバイスで獣医さんに診てもらうことになり、普段の健康診断とは別に、跛行検査()というものを受けることになりました。その結果、原因は思いもよらないことでした。

今回は、ロナの不調の原因を見つけるために受けた、跛行はこう検査(Lameness examinationレイムレスエグザミネーション)」の体験レポートをお届けします。

■ロナの機嫌が悪く走らない

ここ最近の乗馬レッスンで、ロナを少し早く走らせようとすると、嫌がるような仕草で少し反抗的な態度をとりうまく走ってくれないことが続きました。
ロナが反抗的になってしまうのは、珍しいことではないのでロナの不調より先に、私の乗り方やロナの態度に問題があると思い込んでいました。

今思うと、もっと早くにロナの不調に気が付いてあげれば良かった…と落ち込みます。

□動画を撮影し、動物病院へ

友人が乗ってみたり、人が乗らない状態で走らせてもいまいちスムーズに気持ちよく走っていない状態で、嫌がっているように見えました。
そこで、ロナの走っている姿を動画で撮影し、ロナのかかりつけの動物病院へ持っていき相談してみることにしました。
動画を観てもらうと「左前脚が少し痛そう、これは検査をしましょう」ということになり「跛行はこう検査(Lameness examinationレイムネス エグザミネーション)」を受けることになりました。
約1ヶ月後に診察と検査の予約が取れましたが、結果が分かるまでは、軽い運動だけで激しい運動はしばらく控える必要がありました。

■獣医さんによる診察と跛行(はこう)検査

検査当日は獣医さんと助手さんの2人でロナの全身をチェックしてくれました。

□骨格、筋肉、関節などをくまなくチェック

背骨、肩、腰、脚、蹄(ひづめ)の硬さや形、筋肉の柔軟さ、関節に腫れがないかなど、全身をくまなく診てくれます。

□跛行(はこう)検査の実施

次に、実際にロナを走らせて、走り方から「どこが痛いのか」を観察します。 助手さんが、ロナを円を描くように走らせ(調馬策運動)、獣医さんはその走り方を見ながら、どこを痛そうにしているのかをじっくり診察していました。

ほんの数分走らせるだけで、どこが悪いのかをすぐに見抜いてしまう獣医さんのプロの技に「さすがだなぁ」と感心しながら見ていました。

□脚ごとの検査(屈腱テスト/屈曲試験)

4本の脚を1本ずつ検査していきます。 まず脚を曲げて持ち上げ、30秒から1分程度その状態をキープします。その後、持ち上げていた手を離し、直ぐに軽く走らせます。

このチェックで痛い場所があるとスムーズには走れないそうですが、ロナは特に大きな問題はなかったようです。

■ロナの不調の原因は、左前脚にあった

ロナの全体の動きや走る時の不機嫌な様子から、獣医さんに「左前脚になんらかの問題がある」と診断されました。 そこからはさらに踏み込んで、左前脚の何が原因か?を見つけていきます。

獣医さんが注意深く診ていくと、左前脚の蹄にほんの少し欠けてしまっている部分がありました。写真でははっきりとわかりますが、はじめは獣医さんも気が付かないほど見つけにくい場所でした。 獣医さんは、おそらくこれが原因ではないか、と目星をつけます。

□局部麻酔を打ち、もう一度走らせると…

獣医さんが見つけた、蹄の欠けてしまっている部分に局部麻酔を打ちます。私たちが歯の治療の際に歯茎に打つ麻酔のようなものでした。

そして、もう一度ロナを走らせてみると、先ほどまでの走りとは全く違いました! ど素人の私が見てもわかるほど劇的な変化です。首をしっかりと上げて、目線も高く、頭の動きも安定していました。

■獣医さんによる、今回の診断結果は?

  • 痛みの原因: ロナの不機嫌に気が付いた時には、すでに蹄の一部が欠けてしまっていて痛みがあった。
  • 発生した時期と原因: 欠けた時期はおそらく2〜3ヶ月前。原因は春先の天候で雨が多く、地面がずっと湿っていたこと。それにより蹄がふやけて柔らかくなり、もろくなっていた。
  • 周辺の状況: 後ろ脚の蹄には両方ともにアザの跡があり、春先の地面の緩さが蹄に負担をかけていたと考えられる。これはロナだけではなく、周辺にいる他の馬たちにも今年は多く見られた症状とのこと。
  • 二次的な影響: 左前脚に痛みがあることで、全身でそれをかばおうとしてしまい、結果として全身の筋肉の張りや凝りにも繋がっている。

【獣医さんからのアドバイス】 おそらく現在、全身が凝り固まっている状態なので、馬用の整体やストレッチをしてあげるのも効果的。

□今後の経過観察とケアのプランは?

  • 蹄の回復について: 欠けた部分の蹄は徐々に戻ってきますが、元通りになるには3〜4ヶ月はかかりそう、その間も痛そうな状態が続くようであれば、投薬や、蹄の成長具合によってサプリメントなどの調整も考えていくことになります。
  • 今後の運動について: この先1ヶ月は、無理に激しい運動はさせないこと。けれども、全く動かさないのも良くないので、ロナの様子を見ながら、軽い運動は継続させていきます。

■今回のまとめ

愛馬ロナの不機嫌具合や、走り方の変化にすぐに気が付かなかったことに後悔は残りましたが、ひどくなってしまう前に獣医さんにしっかり検査をしてもらって本当に良かったです。

跛行はこう検査は、馬の歩き方や走り方を専門家の目で丁寧に診てもらうことで、見た目ではわかりにくい痛みの原因を見つけてくれる大切な検査でした。馬は言葉で「痛い」と教えてくれないからこそ、日頃から様子をよく観察することの大切さを改めて感じました。

湿った地面が蹄にそんな影響を与えるとは驚きでしたが、今年のウィスコンシンの春は他の馬たちにとっても大変な季節だったんですね。

これで原因が分かったので、これからはロナのペースに合わせて回復をサポートしていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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