みなさん、こんにちは。
ウィスコンシン州在住のゆうこです。
先日、輸送を無事に終え、いつでも会える距離に愛馬ロナが来ました。
ロナは人にも慣れていて、これまでの経験もあるので、トレーナーさんが手伝ってくれたら、すぐに乗り始めることができます。
ですが、まだ私もロナもお互いのことを良く知らない段階、今は乗りたい気持ちをグッと抑え、乗り始める前にまずは地上で「ロナと私の関係」を作って、ロナが私に慣れること、私がロナを知ることが大切です。
その第一歩として、ロナのパーソナルスペースに私が近づいた時にどんな反応をするか、どのくらい人に慣れているか、何に対して警戒するのかを確かめていきます。そして、私が近づいてもロナが離れて行かなくなったら、ロナに触れてみます。
ロナに近づくには時間がかかることかもしれませんが、ここできちんと時間をかけておけば、次のステップが取り組みやすくなります。
今回は、ロナと良い関係を築くための第一歩、愛馬ロナと仲良くなる3つの手順とその時のロナの様子をお話しします。
実は久しぶりの再会、とは言ってもほぼ初対面

私が初めてロナに乗ったのは2020年のことです。前オーナーが飼っている馬のうちの1頭がロナでした。
その時のロナの印象はとても落ち着いていましたし、私を警戒する様子もありませんでした。
今回は約5年ぶりの再会なのですが、ロナに乗ったのはその時だけなので、私はロナの性格は覚えていませんし、きっとロナも私のことを覚えてはいません。
再会したと言っても、ほぼ初対面です。
ロナの私に対するパーソナルスペースとは?
だれにでも「パーソナルスペース(近づかれると不快に感じる、自分だけの目に見えない心理的な距離や領域)」がありますよね。
ロナもパーソナルスペースがありますが、その距離感(許容範囲)はロナにしかわかりません。
私がロナのパーソナルスペースに近づいた時のロナの反応や、今日はどのくらいまで近寄れるか?からはじめていきます。
この時に大切なことは「初めから無理に近づかない、後追いをしないでロナの心の準備ができるまで待つこと」です。
ロナに近づくための3つの手順は?
①愛馬の様子を見ながら放牧地(柵)の中に入る
まずはロナが放牧されている柵の中に入ります。ロナが真正面に立つ、真後ろを向くなど緊張したり警戒している場合は無理に柵の中に入らず、その場で少し様子を見ます。首を下げて草を食べ始めたり、そっぽを向いたり落ち着いているように見えたら、柵の中に入ります。
ロナが緊張している時のし様子は…
・頭を高く上げてこちらをじっと見ている
・耳がピンと立って、正面を向いている
・耳を左右にくるくると動かして、周りを気にしている
ロナが落ち着いている時の様子は…
・口をもぐもぐしている
・首を下げ地面の草を探しているか食べている
・耳が横を向いている
・後ろ脚の1本をつま先立ちのようにして、休ませている
注意すること
・柵の中に入る時に大きな音をたてない
音に敏感なロナを驚かせないように、柵を開け閉めする音に気をつけます。
・声をかける
こちらの存在を知らせるように、声をかけます。
甲高い声や、大声を出すと驚いてしまうので、低めの声でゆっくりと。
「ロナー、おはよう、柵の中に入るよー」など、かける言葉はなんでも大丈夫。
大切なのは、ロナに私の存在を気づいてもらうことです。
・顔や目を見過ぎない
ロナの顔や目をじーっと見続けると、威嚇されていると感じてしまうこともあるようです。
時々、周りを見渡すようにして目線もそらします。
②少しずつロナに近づく
ロナの表情や動きを見ながら、少しずつ近づきます。
この時に、私に対するロナのパーソナルスペースが確認できます。近づいた時にロナが離れて行っても、それはロナが私を受け入れる準備ができていないということです。無理に追わずに様子を見ます。
ロナが落ちついた様子になったら、また近づいてみます。同じ空間にいて、時間を共有することでもロナは私に慣れていきます。
ここはゆっくりと時間をかけていくことが大切です。
注意すること
・ロナの目が見える位置から近づく、背後からは近づかない
ロナ(馬)は真後ろが見えないので驚かせてしまう可能性があります。
「私の位置からロナの目が見える=ロナからも私が見えている」ということなので、必ずお互いが見える位置から近づきます。理想とされているのは正面よりも少し側面側(斜め前方)から近づくことだそうです。
・手にないも持たない
ロナは、人の手の動きや、人が持っているものを怖がることもあるので、手には何も持たずに、両手は背中に回した状態で近づきます。
・目線はロナの足元に少しそらす
私達、人間も知らない人に、じーっと見られ続けるのは良い気持ちがしませんよね。
ロナ(馬)も同じです。じーっと見られていると、それがプレッシャーになり不安を感じて逃げてしまうので、目線はロナの足元にそらしておきます。
・無理にロナに近づかない、追いかけない
もし、ロナが私から離れていってしまう場合は、しつこく追いかけずに、ロナが落ち着くまで様子を見ます。
③ロナに触れるほど寄れたら軽く首元を撫でて、離れる
ロナのパーソナルスペースに私が近づき、ロナが離れていかなかったら、ゆっくりと手の甲を鼻先から口元に出し、においを嗅がせてから、軽く首元を撫でます。
撫でることができるのは、大きな一歩ですが、ロナのパーソナルスペースに入っている状態なので、まだロナが緊張している可能性もあります。
軽く撫でたら、いったん5mほど離れて、ロナの緊張をやわらげます。
「私から離れたかったら、自由に行かせてあげる。近寄れたら、軽く撫でる」このやりとりを何度か繰り返します。
注意すること(ロナと距離が近いのでより注意)
ロナが落ち着いているように見えても、何かの音に驚いて急に歩いたり、頭を動かしたりします。体が大きく力も強いので、こちらに少し当たっただけでも、ケガをしてしまうことがあります。
ロナとの距離が近い時は、自分自身がケガをしないようにより気を付けます。
・ロナのお尻周辺には立たない
馬によっては、驚いて後ろ足で蹴ってしまうことがあるので、お尻周辺には立たないようにして、前脚の近くに立ちます。
その時、自分の足とロナの前脚の間には30㎝ほどスペースを取っておき、常に前脚の動きにも注意します。
実は、私は何度か馬の前脚に踏まれたことがあります。骨折はしませんでしたが、非常に痛いです。
私がはじめて近づいた時のロナの様子
私が柵の外にいた時には、そこまでロナに警戒されなかったのですが、いざ柵の中に入ると、サーっと離れて行ってしまいました。頭を高く持ち上げ、耳もしっかりと立てた状態で、こちらをジッと見て少し警戒…。
ですが、時間をかけて少しずつ近づくと、だんだん離れて行かなくなり、撫でることも問題なくできるようになりました。さらに数日続けた、ある日、私がロナを撫でた後に離れると、ロナが追ってついてくるようになりました。
離れる時にはロナを見ずに、背中を向けて歩いていたので、トレーナーさんが「ゆうこ!やったよ!見てごらん!」と教えてくれました。私は驚いて「やったー!」と叫びたかったんですが、ロナを驚かせたくなかったので、静かに「よっしゃー!(ガッツポーズ)」だけしました。
この時、ロナが心を許してくれた気がしてすごく感動しました
まとめ
今回は、ロナと仲良くなるための手順をお話ししました。
すぐにロナに乗るのではなく、まずは地上でコミュニケーションを取る。
少し遠回りのように感じるかもしれませんが、この小さなことの繰り返しと積み重ねが、ロナとの信頼関係を築く上で大切だと感じました。
私がロナに近づけるようになるまでは数日かかりましたが、最後には追ってついて来てくれたことが、私もトレーナーさんもガッツポーズをしてしまうほど嬉しいことでした。
まだ、第一歩を踏み出したばかりです。
これからロナのペースに合わせて次のステップに進んでいきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
