みなさん、こんにちは。
ウィスコンシン州で、愛馬ロナと暮らしている、ゆうこです。
昨年の夏にロナを迎えてから、もうすぐ1年が経とうとしています。
ロナは群れの中で、馬が合う合わない(好き嫌い)が少しあるようですが、すっかり群れ仲間と馴染み、のんびりとマイペースに過ごしています。
現在、ロナがいる群れは全部で6頭。
その中で、ロナが一番仲良くしているのが「ババ(Bubba)」というオスの馬です。
2頭はつかず離れずの絶妙な距離感で一緒にいることが多く、エサを食べる時は毎回と言っていいほど、隣同士に並んでいます。
他にも、ロナが群れの馬に噛まれそうになると「ババ、助けてー」と、若くて力のあるババの横へ行き、守ってもらっているように見えます。
その一方で、ババは雨が屋根に当たる音や雷や大きな音がするものが苦手。天気が悪くなり、雨音が大きくなると、今度は、その音に全く動じずじっとしているロナの横へ行き、ぴったりと寄り添って安心させて貰っているようです。
そんな、お互いを支えあっている親友のようなロナとババですが…なんと!
急遽、今月からババを馬仲間と2人でリースして、私たちが乗馬やお世話をすることになりました。
予定外に始まった、ババのリース。私は実際にリースするという話しになるまで、リースってどういうことなんだろう…?なにが出来るんだろう…?ときちんとわかっていませんでした。
今回は、馬のリースについて、ババの紹介とリースするまでに至った経緯と合わせてお話しします。
■そもそも「馬をリースする」ってどういうこと?

馬をリースするというのは、月々のリース料を馬の所有者(オーナー)に支払って、馬を借りるシステムのことです。
今回のババのリース料は1ヶ月 300ドルです。馬仲間のMちゃんと半分ずつ出し合って、それぞれ150ドルを月々支払う「ハーフリース」という形で借りることにしました。
□馬をリースするとなにができる?
馬をリースすると、好きな時にその馬に乗ることができ、お手入れをしながら好きなだけ触れ合いの時間を過ごすことができます。月々のリース代と日々のおやつや、お手入れに必要な高額ではない備品の購入は借りている側(リーサー)が払うことが多いです。
リースを始める際にはオーナーさん側からいくつか希望やルール(禁止事項・お願い事)が提示されることがあるので、オーナーさんの希望もしっかりと聞いておく必要があります。
【オーナーさんの希望や禁止事項の例】
- 禁止事項: 障害や激しい運動は避けてほしい、このおやつは与えないで欲しいなど
- 定期的運動の依頼: 週に〇日以上は運動(乗馬やグラウンドワーク)をさせてほしい
- 日々のお世話: エサの準備、必要な薬やサプリメントを飲ませてほしい
乗馬に使う鞍(サドル)などの馬具は、オーナーさんのものをそのまま借りるか、自分のものを使うかを事前に相談して決めることができます。
自分で馬を完全に所有(自分の馬として購入・維持)するのは少しハードルが高いけれど、もっと馬と関わりたい、という高校生や大学生、大人のライダーさんにリースはおすすめの方法です。
□馬の維持費はだれが払う?
「リース代だけでいいの? もし病気になったら……?」と心配になるかもしれませんが、基本的に馬の維持に必要な費用は、すべてオーナーさんが支払います。
【一般的にオーナーが負担する費用】
- 月々の厩舎(預託施設)への支払い・管理費
- 毎日の食費(基本のカイバや干し草)
- 定期的な「装蹄・削蹄(ひづめのお手入れ)」代
- 獣医さんにかかる医療費
突発的な高額費用(医療費など)の心配をせずに、決まった予算の中で馬との生活を楽しめるのがリースの大きなメリットです。
■今回リースすることになったババ(Bubba)はどんな馬?

ここで、新しく私たちのパートナーになったババのプロフィールを少しご紹介します。
- 年齢・性別: 6才のセン馬(去勢されたオスの馬)
- 種類: 「アパルーサ」なのですがアパルーサの特徴である、白い斑点や模様がない、とても珍しいタイプです。
- 毛色: 「月毛(つきげ)」、英語ではパロミノ(Palomino)と呼ばれる、白っぽい黄色や美しい金色のような色をしています。太陽の光に当たると本当につやつやで綺麗です。
そんなババですが、中身はまだまだ元気いっぱいの6才です。 とっても好奇心が旺盛で、人が着ている洋服や、持っている荷物に興味津々です。隙あらば、洋服を噛んで引っ張ったりしてきます。
油断していると、服と一緒に腕までガブッと噛まれてしまうことがあるので、近づく時は注意が必要です。
そんないたずらっこで憎めないところも、ババの魅力。 先ほどお話しした通り、ロナとはお互いの苦手なところをカバーし合う、本当に良いコンビです。
■急遽、ババをリースすることになった理由は?
ロナと同じ群れの中で、ロナと仲良くしてくれているババ。ババのリースは全く予定にはなかったことですが、ここではリースすることに至った経緯をお話しします。
□ババのオーナーの急逝…

ロナがいる預託施設では、心のケアのための「ホースセラピー」を提供しています。そこには専任のセラピストである、ローラさんという女性がいて、患者さんとお話ししながら、引き馬やふれあいの活動をされていました。
ローラさんはご自身でも馬を所有していて、ロナと同じこの施設に預けていました。
セラピーで一緒に活躍する馬、ご自身が乗るための馬、他の施設から保護してきた馬など、全部で7頭。その中の1頭が、今回リースすることになったババ(Bubba)です。ローラさんはババに一目惚れし、購入。施設オーナー兼トレーナーのJさんがババをトレーニングしていました。ババはセラピーホースとしては活躍していませんでした。
しかし…今月、ローラさんが急病のため亡くなってしまいました。本当にあまりにも突然のことでした。
寒い冬の間はホースセラピーをお休みしていたので、お会いする機会が少なかったのですが、亡くなるほんの1週間前には、元気に患者さんと一緒に引き馬をされている姿をお見かけしたばかりでした。
あまりにも突然の出来事に、今でも信じられない…という気持ちです。
□残された7頭の馬たちの今後は…

ローラさんが亡くなったことで、7頭の馬たちの所有権はご主人へと移ることになりました。しかし、ご主人はまったく乗馬をされない方です。このままだと、馬たちのお世話や運動が行き届かなくなってしまいます。
馬の維持費(エサ代や施設への預託料など)も現実問題として大きくかかってくるため、新しいオーナーさんを探して馬たちを売却するか、新しくリースしてくれる人を探すか……。できるだけ早く馬たちの行く末を決めてあげなければいけない状況でした。
ローラさんの訃報は、この預託施設のオーナーであるJさんから聞きました。長年の親友でもあったローラさんの急死に、Jさんは激しく落ち込んでおられましたが、目に涙を浮かべながらこう話してくれました。
「私は彼女(ローラさん)のためにも、残された馬たちのこれからのことを一番に考えてあげなくちゃいけないの……」
□馬仲間のMちゃんと悩んで決めた、ババのハーフリース

Jさんの話を聞きながら、私と馬仲間のMちゃんは悩みました。
実はMちゃん、去年まで私と一緒にJさんの乗馬レッスンを受けていたのですが、その時にMちゃんはいつもお気に入りのババに乗っていました。
現在Mちゃんはすでに自分の馬を1頭所有しており、別の場所で預託しているのですが、「大好きなババが売られていなくなってしまうのは寂しい、リースしたい。でも、さすがに1人で2頭をリース、所有するのは経済的にも体力的にも少し大変……どうしよう……」と、葛藤していました。
亡くなったローラさんのため、そして最善を尽くそうとしている施設オーナーのJさんのため、何よりMちゃんの大好きなババのために、私たちに何ができるだろう――。
Mちゃんと私は、その場で数時間にわたってじっくりと話し合いました。 そして、お互いの状況をすり合わせ、意見を出し合った結果「よし、2人でババをリースしよう!」という答えにたどり着いたのです。
それぞれ自宅に戻ってからすぐに「家族会議」を開き、私は夫から承諾をもらい、Mちゃんも家族の承諾を得ることができました。
施設オーナーのJさんに連絡しローラさんのご主人にもお話して、正式にMちゃんと私の2人でババをリースすることが決まったのです。
今後は、ローラさんのご主人のご意向に合わせて、リースを継続するか、我が家でババを買わせてもらうかを考えている最中です。
■今回のまとめ
今回は新しくハーフリースをすることになったババについてお話ししました。
突然の悲しい出来事から始まったことですが、家族の承諾もあってMちゃんと一緒に新しい一歩を踏み出すことができました。ロナのためにも、大好きな親友「ババ」にそばにいて欲しいと思っていたので、無事にリースできることになって私もホッとしています。
これからMちゃんとともに、やんちゃで可愛いババをたくさん可愛がって、ババとも絆を深めていきたいと思っています。
新しく始まった2頭との馬生活、これからの変化をまたブログでシェアしていきますので、これからはロナ&新メンバーのババも、どうぞよろしくお願いします!


